元麻布ファクトリー・宮島礼吏「AKB49~恋愛禁止条例~」

この「AKB49~恋愛禁止条例~」は、週刊少年マガジンにて2010年より連載されている作品です。

原案・元麻布ファクトリー、作画・宮島礼吏のタッグによって生み出されたこちら作品ですが、テーマはタイトルを見て一目瞭然、あの「AKB」なのです。

AKB48といえば今や日本中でも知らない人は居ないだろうと断言できるほど、超有名なアイドルグループです。

映画でも、AKBのライブやレッスンなどの舞台裏を描くドキュメンタリーなどが製作されていますが、この「AKB49」も、そんなAKBのウラ側にスポットを当てた作品となっています。

なんといっても最大の特徴が、主人公が「男」であるということ。

主人公である「浦山実」は、ひそかに憧れている高校のクラスメートがAKBのオーディションを受けるということを知りました。

なんとかして彼女の夢を叶えたいと思った実は、一番近いところで彼女のサポートをしてあげたいと思い立ち、なんと女装をして一緒のオーディションにもぐりこんでしまいます。

彼女を合格させ、自分は落ちる気満々でオーディションを受けていたのですが、そこであの秋元康が登場し、その才能を見初められて二人一緒に合格してしまうことに。

戸惑いつつも、彼女のことが心配でAKBに居続けることを決めた実は、過酷なレッスンやステージ上でのライブを通して、AKBの凄さの理由を思い知っていきます。

AKBやアイドルに興味がないという方でも、「AKB49」の根底にあるスポ根の精神や青春群像物語に、きっと魅力を感じることでしょう。

登場人物はほとんどが実在の人物ですから、AKBが作中でどう描かれるかという点でも楽しめる作品です。

Kindle価格は¥420、紙の本よりも30円お得です。(2014年1月現在)

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