穂積「式の前日」

この「式の前日」は、結婚式の前日に、ある男女の生活の様子を描いた作品です。

全体を通して淡々とした雰囲気なのですが、最後に思わずはっとさせられるような驚きを残してくれるストーリーが特徴です。

それ以外にも、家族や恋人など、様々な男女の情景を新鮮な角度から描いた短編が収録された短編集となっています。

短いストーリーがいくつも入ったタイトルなので、特に電子書籍ならいつでも時間が空いたときに読むことができますね。

ネット上でも話題を呼び、発売してからたった三日後に増刷が決定するほどのヒット作となりました。

驚きなのは、この作品が著者である穂積さんのデビュー作であるということ。

著者の穂積さんは2010年、「月刊flowers」の新人賞で銀の花賞を受賞。

その受賞作こそが、このタイトルでもある「式の前日」です。

ヒットするマンガといえば長期の連載で固定のファンがついている作品が多いものですが、デビュー作であり、さらに短編集であるために、事前の知名度・注目度はさほど高くはなかったことでしょう。

それでもデビュー作をいきなりヒット作として飛ばしたというところからも、穂積さんの実力の高さがうかがえますね。

Kindle価格は¥420、紙の本よりも30円お得です。(2014年1月現在)

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