戸土野正内郎「イレブンソウル」

こちらの「イレブンソウル」 は、「月刊コミックブレイド」で連載された戸土野正内郎による作品です。

月刊紙での掲載で、2006年から約一年半の休載期間を挟み、2013年3月に完結しました。

ストーリーは、発展した遺伝子技術が生み出した怪物である「シャヘル」と、強化手術によって神経高速化など様々な技術の粋をつぎ込んで鍛え上げた機甲歩兵部隊「侍」率いる人類の戦いが主に描かれます。

「侍」は主に十代の若い男女がいわゆる戦闘ロボットに乗り込む必要があるため、「侍所」と呼ばれる場所に集められた彼らは、日々仲間とともに訓練をこなしていきます。

世界存亡の危機といったスケールの大きな話でありながら、学園生活のような青春が描かれる一面もあるのですね。

ロボと怪獣と青春物、そのどれも見事に描ききってしまう作者の力量には驚かされます。

ちなみにタイトルのイレブンソウル(Eleven Soul)は、「十一の心」という意味になり、それを縦につなぎあわせること、「志」というひとつの漢字になります。

「志」の漢字は作品中の各所でも頻繁に使われており、作品の中核をなすテーマだといえるでしょう。

最新刊である15巻は紙媒体では2013年6月には発売されていますが、Kindle版ではその一歩手前の14巻の発売までで、最終巻の発売までにはもうしばらくかかるかもしれません。

Kindle価格は¥400、紙の本よりも200円お得です。(2014年1月現在)

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