沙村広明「無限の住人」

著者である沙村広明さんの代表作であり、「ネオ時代劇」といわれる「無限の住人」。

江戸時代を舞台として、主人公が「不死の肉体」を持つという奇抜な設定が特徴的。

時代考証をあえて無視した衣装設定を行うなど、エキセントリックな一面からも「ネオ時代劇」という異名をとっているようです。

「無限の住人」は月刊アフタヌーンで連載され、2012年12月25日を持って完結。

単行本も、最終巻となる30巻が2013年2月22日に発売されました。
もちろん、Kindleでも電子版が全巻購入可能となっています。

初期の頃は、主人公である万次が一人ずつ敵を倒していく、という活劇スタイルをとっていました。

しかし、次第に物語は「逸刀流」という流派の頭首を追い、少女と共に旅をするというスタイルに変わっていきます。

複雑に絡む重厚なストーリーと、迫力の戦闘シーンを楽しみたい方にはおすすめです。

沙村広明さんといえば、多摩美術大学出身であり非常に画力の高い作家です。

文化庁メディア芸術祭選評では「活版印刷の限界に挑むかのような繊細なタッチ」「画面描写の独特の品格」と高く評価されたほど。

電子書籍なら、この作者の美麗な筆致も劣化させずに保存できるのが嬉しいですね。

Kindle価格は、全30巻一律¥525、紙の本よりも15円~45円お得です。(2014年1月現在)

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