米田達郎「リーチマン」
「リーチマン」は、モーニングにて連載されていた作品です。
主人公のヨネダタツロウは東京都豊島区巣鴨に暮らす32歳。
そんな彼は、働いておらず家事を毎日こなす、「専業主夫」です。
家庭の収入はすべて、デパートに勤務する嫁によってまかなわれていました。
タツロウは、過去に仕事を辞めて、フィギュアの造形師を目指すという夢を追っているのです。
「専業主夫」をするかたわら、夢を追うことを決意したタツロウでしたが、そんな毎日の中で不安を感じることもありました。
このまま造形師を目指していていいのか…、そんな優柔不断なところもあるタツロウと、バリバリに働く嫁との日常生活を描いた作品となっています。
家事のほうはカンペキにこなしながらも、肝心の夢のほうには弱音を吐くこともあるタツロウへ、「男気」あふれる叱咤激励をする嫁の姿は見ていてほれぼれするほど。
その一方で、タツロウが何か本を買いたくて嫁におそるおそる伺いを立ててみると「本はためになるから」と何でも買ってあげてしまう嫁の性格は見ていて本当に気持ちがいいものです。
まさに現代的な「女が働き、男が家事をする」という体面に主人公が悩むところも多く、深く考えさせられる作品でもあります。
Kindle価格は¥525、紙の本よりも55円お得です。(2014年1月現在)